私たち医療関係者が、自分たちが最もかかりたくない疾患、 実はがんではなく、認知症です。
現在巨費を投じて開発されてきた抗認知症薬に効果があまり見られな いということで、抗認知症薬の開発を中止したり、保険診療から抗認知 症薬を外す国が出てきています。
したがって認知症は予防が命です。
特に多いアルツハイマー型認知症は、先天的な遺伝要因と後天素因の両方が関与して発症します。
遺伝素因の検査(ApoE遺伝子タイプ検査)は以前から行われています。高リスクのApoE4タイプは注意が必要ですが、遺伝子タイプを治すことは不可能です。
今回米国Cyrex社が後天素因、つまり何が脳に悪影響を与えうるかを 個人個人別に検出できる検査を可能にしました。発症20年以上前から 検出されうるため十分予防につながります。こちらは修正しうるのです。