病気を未然に防ぐ「未病」という考え方が広まってきています。未病には症状がなくても検査値に異常が出る「西洋医学的未病」と、一般検査には異常がなくても症状が出る「東洋医学的未病」とが提唱されています。前者の発見のために、いわゆる健康診断や人間ドッグがあり、後者のためには証を診る「漢方診察」があります。
しかし、実際にはこれが本当の未病でしょうか。検査値だけであっても、症状だけであっても、実際には異常ですから病気は始まっており、本当の意味の未病段階ではありません。また症状に気づきにくい人(体質の強い方)もいるでしょう。あるいは施行した範囲内の検査では異常がないというだけで、適合した特殊な検査を行えば実は異常が出るのかもしれません。
本当の意味での未病レベルの異常は腸に始まると考えています。腸の異常は吸収されて、血液、特に毛細血管の異常に出ます。当クリニックでは通常わからない早期未病レベルでの指導のため、LBA(毛細血管血球観察)、毛細血管観察(Bscan-Z)を取り入れています。またホルモン採血検査(男性・女性)やVitD分画採血検査、腸管過敏症IgG検査(遅延型アレルギー)を行っています。